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今月の法話 2020/01/01

宗務所

新年の訪れ ~自分を顧みる~

元号が令和になってから初めて新年を迎えました。
昨年中は皆様お一人お一人に、良かったこと・悪かったこと、様々な出来事があったことと思います。新年を迎えるというのは、気持ちを新たに再出発するきっかけにもなるのではないでしょうか。
お寺の玄関には、よく「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)という言葉が掲げられております。
言葉の意味は、「履物を揃えましょう」という意味であり、玄関やお手洗い等に掲げられているわけであります。しかし、この言葉の真意はさらに深いところにあります。
「脚下照顧」(自らの足元を照らし、自らを顧みる)、読み解くと、「今の自分の置かれている状況をしっかりと確認し、よく見極めて行動していきましょう。」と、このような意味になります。修証義に「光陰は矢よりも迅(すみや)かなり」とあるように、時間が過ぎゆくのはあっという間であります。止まらない時間だからこそ、私たちがその都度、今の自分の立場を見極め、行動することが大切なのではないでしょうか。
皆様も「脚下照顧」で自分を整えて、新年をスタートさせてみませんか。