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今月の法話 2019/05/01

宗務所

令和を迎えて

この度、曹洞宗石川県宗務所のホームページ(以下、HP)・「加賀・能登の禅寺を訪ねて」の「今日の法話」等、更新作業に携わらせて頂くことになりました、月心寺副住職・勝田淳玄です。当HPが誕生して4年が経過しましたが、このようにHP運営させて頂いているのも、現在ご協賛頂いている18社様あってのことであります。日頃より頂いている暖かな声援を協賛各社様、また檀信徒の皆様に曹洞宗石川県宗務所として何らかの形で還元できるよう、我々は日々精進して参ります。その1つの事業として、今後、松山寺住職・川端孝法師と共にHPの更新作業をさせて頂きます。HPを日頃からご覧くださっている方も、今偶然ご覧くださっている方も、是非今後ともHPをご覧頂ければ幸甚に存じます。

5月1日より元号が変わり、令和の時代を迎えました。令和は一体どんな時代になるのでしょうか?我々は一人ひとりが思いやり、分かち合いの心豊かな社会が実現することを願っております。しかし、未来のことはどうなるかはわからないし、誰に聞いてもわかりません。
曹洞宗をお開きになった道元禅師は「而今」(にこん)という言葉を遺されました。
これは、「今、この瞬間」という意味の禅語であります。今という時間はこの瞬間しかありません。私たちは、過ぎたことをくよくよ考えたり、まだわからない未来を心配や期待するときがあります。しかし、最も重要なのは過去でも未来でもなく、目の前にある今であります。過去はすでに過ぎ去ったものであり、未来はまだ来ない未確定のものであります。確かなものは目の前にある今のみであり、今をコツコツと積み重ねることで未来につながっていきます。今が最も尊いわけであります。道元禅師の「而今」とは現代の私たちへのメッセージであります。今という一瞬一瞬を大切に、日々の生活を送ってみてはいかがでしょうか?