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令和6年1月1日 能登半島地震
曹洞宗石川県各寺院の被災状況のご報告

令和6年3月28日
現地災害対策本部(曹洞宗石川県宗務所)
本部長 屋敷 智乘

 この度、令和6年能登半島地震で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
 令和6年1月1日午後4時6分に石川県能登半島を震源とする震度5強の地震の後、午後4時10分に震度7の地震があり、以降1週間の間に震度5強の地震が7回も観測され、家屋倒壊や土砂災害、津波、火災などにより、死者が200人を超えるなど甚大な被害が発生しました。
 曹洞宗の県内寺院では、能登地区の5教区から8教区寺院(71ヵ寺)では震度6または震度7、加賀地区の1教区から4教区寺院(63ヵ寺)では震度5強の揺れに見舞われ、ほとんどの寺院で甚大な被害がありました。
 曹洞宗石川県宗務所では、電話にて被害状況の確認をしましたが、特に能登地区の寺院とは電話やメールでの通信に障害があったことや、道路が地割れの為に寸断されて行き来が出来ず、状況の把握ができない状態が続きました。1月6日に現地対策本部を設置し、まずは人命の確認を最優先とし、通信のつながる時に確認を続け、1月8日に住職と家族全員の無事が確認されました。それ以降、曹洞宗宗務庁や県内外の宗門各種機関、団体との連繋とご支援を頂きながら、支援物資を輪島市や珠洲市などの各避難所に届けることや炊き出し活動に従事しています。平行して各寺院の被災状況の把握に努め、加賀地区の1教区から4教区の寺院は、各教区長が直接各寺院へ赴き、被害の確認は出来ましたが、被害が甚大と予想された能登地区の5教区から8教区寺院については急遽、建築士に調査をお願いし、1月22日と23日、2月9日と10日、24日の5日間で調査を実施しました。今回、現段階で確認出来た被災状況をホームページ内各ページにてご報告申し上げます。

 現状では、県内寺院134ヵ寺のうち、110ヵ寺で本堂や庫裡、山門などの建物被害があり、特に5教区から8教区までの能登地区の寺院において被害が甚大な状況です。県全体として本堂・庫裡が全壊した寺院は17件、半壊以上の寺院が29件あり、今後の復旧については見通しも立っていない状況です。被害の大きい寺院の住職や家族の大半は、地域の避難所や金沢市内にて避難生活をし、日中は寺院の片付け作業や避難所の手伝いをしています。
 能登半島では2007年3月25日輪島市、七尾市、穴水町にて震度6強、さらに2020年から群発地震が活発になり、珠洲市にて2021年9月16日震度5弱、2022年6月19日震度6弱、2023年5月5日震度6強の地震が続き、その度、築数百年を経ている本堂等の建物の修繕、耐震工事を重ねてきましたが、今回の地震の被害により二重、三重被災が事態をより深刻にしています。また金沢市内の一部の寺院では土地の液状化の影響で居住することが出来ない状況もあります。能登地区では未だに電気や水が使用できない状況もあり、地域の方々や檀信徒、住職家族の生活や健康維持の為の支援が最も必要となっています。

被災寺院一覧

各寺院をクリックいただくと、詳細がご覧いただけます。

被災地域と被災寺院の復興に向けて

 被災から半年余りが経過し、未だに水などのインフラが行き届かない状況が続く中、被災された多くの方々が今、復興に向けて少しずつ歩みを前に進める努力を懸命になされています。
 曹洞宗の石川県内134ヵ寺の寺院でも甚大な被害(ホームページ内の被災状況報告)があり、現在復興に向けて努力をしています。被害の大きい能登地区の寺院では、本堂や庫裡の解体や片付けが未だに出来ていない状態であり、立ち入れる寺院に関しては、県内の寺院住職や曹洞宗の各種団体と連携して、ご本尊や仏具、お位牌などの保存や境内の瓦礫やゴミの撤去作業などの支援活動をしています。
 寺院の復興に向けた課題として、宗教法人の施設に関しては、国からの助成が受けにくく、また檀信徒や地域の方々も同じく被災状況が甚大であることや、地域を離れざるを得ない方々がおられることを考慮すると、今後、公費や檀信徒からご寄付等の支援を受けられないことが予想されます。しかしながら地元に残る檀信徒や地域の復興の為にも、心の拠り所としての寺院の復興に向けて、限りのない努力を尽していく所存です。
 これまで各寺院では、お正月のご祈祷やお盆、お彼岸等のお参り、ご葬儀やご先祖の供養、また地域特有の仏教行事など、歴史や文化を地域の方々と共に築いてまいりました。また県内の各寺院は、輪島市門前町の大本山總持寺祖院や羽咋市の永光寺、金沢市の大乘寺を筆頭に、曹洞宗の源流の歴史を継承し、禅の教えの礎を築き、世界に発信し続けてきた大切な寺院です。
 つきましては、地域や檀信徒の方々と共にこの苦難を乗り越える為に、まずは安心して暮らせる日常を復旧し、そして心の拠り所としての地域文化や歴史の継承を切に願っています。被災地域と被災寺院の復興に向けてご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

現地災害対策本部(石川県宗務所内)

所在地 〒925-0074 石川県羽咋市酒井町イ部11 永光寺内
電話・FAX 0767-23-4534
E-mail soutou50@gmail.com

※確実に確認させていただくため、出来るだけメールでのご連絡をお願いいたします。

【曹洞宗義援金 送金先】

郵便振替:00190-2-604062
口座名義:曹洞宗義援金

金融機関(コード):ゆうちょ銀行(9900)
店名(店番)   :〇一九店(019)
預金種別     :当座
口座番号     :0604062